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2023/01/12 04:17
ブログも、随分と長い期間、サボってしまいました。更新を楽しみにされていた皆さん、申し訳ございませんm(_ _)m
サボっている間に、時は過ぎ、あっという間に2023年を迎えてしまいました。
遅れながら、本年もAFSをよろしくお願い致します。皆様の楽しい釣りシーズンの一助になれるよう、円安に負けぬよう努力する覚悟であります。
さて、一月中旬くらいになると、新たなシーズンを目前に、タイイング意欲がアップする皆様が多いのでは無いでしょうか... この時期になると、マテリアルに関する問合せ件数が大幅に増えるんです。今年のお問合せの傾向(ここまでの)は、圧倒的に、ハー/ラビットに関わる物で、中でも、スノーシューをお探しとのメールをたくさん頂戴しています。今年が卯年だから? または、メディアで取り上げられた? 流通量が減っているから? 等々、邪推をしておりました。人気のナチュラルTanカラーと並んで、捜索依頼の多いのが、ナチュラルWHITEです。
拙ショップでも、毎度、入荷即完売を繰り返す人気マテリアル(単に、仕入れ数が少ないだけ)であるところに、多くのお問合せとなると、捜索作業にも熱が入ります。大体にして、ウチのようなところに、問合せを頂戴するわけですから、お客様が本当にお困りなのは明白。それで、少しでもお力になれるように世界中を探し回るのですが、ふわふわ、もふもふ+高浮力で人気のパタゴニア産のスノーシューが、ほとんどないんです(見つけられない...)。僕の捜索力不足が、一因であることは間違いないと思いますが、季節的要因なのか?、それともハンティング業界も人手不足なのか? と、言い訳ばかりを考えてしまいます^^;;
そんな中、近日中に若干数、入荷する予定です。ご希望の方がいらっしゃいましたら、ご一報下さい。
もし、スノーシューを使ったことが無い方がいらっしゃいましたら、是非とも、お試しいただきたいマテリアルのひとつです。高浮力、浮力持続性、水切れ性、透光性、視認性は素晴らしいの一言で、各種フロータントとの相性も良く、ドライフライに使わない手はありません。
そんな中、近日中に若干数、入荷する予定です。ご希望の方がいらっしゃいましたら、ご一報下さい。
もし、スノーシューを使ったことが無い方がいらっしゃいましたら、是非とも、お試しいただきたいマテリアルのひとつです。高浮力、浮力持続性、水切れ性、透光性、視認性は素晴らしいの一言で、各種フロータントとの相性も良く、ドライフライに使わない手はありません。
スノーシューをご存知無い方の為に説明しますと、モノは「冬季のウサギの脚(肘?から先端部分)」です。骨ごと、ブツりと切断した少々グロい形態で流通していて、その脚の裏に当たる部分のヘアを使用します。
こんな外見です。
ハックルとして、使用することも出来ちゃいます。
フライマテリアルに於けるウサギは、2つの種に大別することが出来ます。ひとつは、ラビット(Rabbit/アナウサギ)、もう一方を、ハー(Hare/ノウサギ)と呼んでいます。どちらのスノーシュー(マテリアルとして)も存在していますが、多くは後者のハー(Hare)のもので、商品名が " Rabbit Snow Shoe " とか、" Snow Shoe Rabbit "となっていても、実際にはHareの物が多いように感じています。 マテリアル特性的には、前者も後者も大きな差を感じたことはありませんが、Hareの前脚の方が圧倒的に大きい事から、人気なのかもしれません。雪原で天敵から逃れる脚力として、前脚が大きく発達したらしいです。
ナチュラルカラーのバリエーションは、タン(勿論ナチュラル)のみで、ホワイトがほぼ存在しない事が、少々疑問。僕の頭の中では、「ウサギの冬毛」=「ホワイト」のイメージだったことに加えて、フライパターンのバリエーションとして、視認性を考慮すると、ホワイトが欲しくなるところです。以前は、《 Arctic Hare 》(和名:ホッキョクウサギ)の物に、ナチュラルホワイトがあって、入手可能だったのですが、最近では、全く見かける事が無くなってしまいました。白い冬毛のHareとしては、《 Snow shoe Hare 》(和名:カンジキウサギ)と呼ばれる種もいますが、生息個体数が少ないためなのか、フライマテリアルとしては流通していないっぽいです。ダイドカラーであれば、ブラック、ダン、ラスティー、オリーブ、イエロー、オレンジ、ピンク等、様々な物が発売されています。蛍光色もありますので、インジケーター的な使い方も可能です。
蛍光色
少々、話題が逸れますが...
前段で、ノウサギの「 Hare 」を、「ハー」とカタカナ記述しました。耳毛で巻く、アノ有名なニンフパターンを、「ヘアズイヤーニンフ」と発音したりしますし、正しい発音は、ハー?、なのか、ヘア? なのか、疑問に思われた(思われている)方もいらっしゃることと思います(どうでも良いことですが...)。多分、どちらも正解です。
僕個人の意見ですので、異議多数かもしれません。英単語の発音【héə】を、そのままカタカナにすると「ヘア」か「ヘアー」が妥当(?)で、「ハー」では、母音から違ってしまいます。兎に角、カタカナ用語が多いフライフィッシングについて、偉大な先達が、日本で説明する際に、毛のヘア「Hair」と混乱しないようにとの配慮から、「ハー」としたのではないか? そんな優しい気遣いを感じてしまいます。
僕個人の意見ですので、異議多数かもしれません。英単語の発音【héə】を、そのままカタカナにすると「ヘア」か「ヘアー」が妥当(?)で、「ハー」では、母音から違ってしまいます。兎に角、カタカナ用語が多いフライフィッシングについて、偉大な先達が、日本で説明する際に、毛のヘア「Hair」と混乱しないようにとの配慮から、「ハー」としたのではないか? そんな優しい気遣いを感じてしまいます。
逸れた話を、戻します。
先程、スノーシューの特性として、高浮力を挙げました。誰もが認めるこの性能は、ヘア構造に秘密が有ります。厳冬の雪原に接地する脚裏のヘアは、寒さから脚と体を守るために中空構造になっているらしく...
と、書いておきながら、ヘア断面を、自分の目で確認したことがありませんm(_ _)m。
ネットで仕入れた情報で、ガセネタの可能性があります^^;; しかし、鹿類や、ポーラベア、ヒグマと同種の構造と仮定すると、妙に納得してしまいます。どんな中空構造になっているのか... 非常に興味が湧いてきます。獣毛の中空構造には、2タイプあることが知られていて、マカロニやチクワのような、ストロー形状のTubelarタイプ、そして、小さな気室がスポンジ状に詰まったChamberタイプです。ウサギの足裏の毛は、どっちだ!! 時間を見つけて、顕微鏡で確認してみたいと思っています。完成フライの納期が遅いのは、このようなどうでも良い事に、ついつい夢中になってしまうことが原因かもしれませんねw もし、中空でなければ、個人的には、かなりのショックです。
稀にですが... 「高浮力は、含まれるオイル分に依って...」との、説明を見掛ける事があります。でも、僕の観察眼レベルでは、浮力を左右する程のオイル分を感じる事が出来ません。成分分析器みたいなもので、専門家が解析したら、当然、油脂の含有も確認されると思いますが、真実は、どちらなのだろう??? 中空構造 + オイル分 も、有り得るのかな...
稀にですが... 「高浮力は、含まれるオイル分に依って...」との、説明を見掛ける事があります。でも、僕の観察眼レベルでは、浮力を左右する程のオイル分を感じる事が出来ません。成分分析器みたいなもので、専門家が解析したら、当然、油脂の含有も確認されると思いますが、真実は、どちらなのだろう??? 中空構造 + オイル分 も、有り得るのかな...
新年早々、面白くないことを、ダラダラと書いてしまいました。ここまで、お付き合いいただいた方には、感謝です。
ナチュラルカラーはじめ、人気カラーが、近日中に入荷する予定です。既に、多くのご予約、取置き依頼を頂戴しておりますが、若干数の余裕があります。ご希望のお客様がおられましたら、メールにて申し付け下さい。
ナチュラルカラーはじめ、人気カラーが、近日中に入荷する予定です。既に、多くのご予約、取置き依頼を頂戴しておりますが、若干数の余裕があります。ご希望のお客様がおられましたら、メールにて申し付け下さい。
ナチュラルホワイトは、力及ばず、入手出来ない状況です。大変、ご不便をお掛け致しますが、何卒、ご容赦の程をお願い申し上げます。