空気の冷たさを感じます。

さて、いよいよ寒くなってきましたが、懲りない皆さんは、どんなに寒くても、指先がかじかんでも、

管理釣り場や、C&R区を持つ特別遊漁河川に足を運ぶんでしょうね。

道産子のクセに、寒さが滅法苦手な僕でも、皆さんのその熱い情熱だけは理解出来ます、です（笑）

静かな水面に、小さなライズリング....　

ライズハンターなら誰もが、考えるだけで、小雪が舞っていようが、体が熱くなってしまいます。

捕食対象は、ユスリカ類か、フタバコカゲロウ（この季節のハッチは、厳密には、ミジカオフタバコカゲロウ

だと思います）だと分かってはいても、手も足も出ないサディスティックな嬉しさ、悔しさ、やるせなさ。
これもフライフィッシングの醍醐味であることに間違いはありません。
どうしても、ドライフライで攻略出来ないとなると、「グローバグ系か、定番エリアパターンでも引っ張るか...」

なんて葛藤が始まります。（僕だけかもしれませんけど。）

しかし、正統派（？）ライズジャンキーの皆さんの中には、ハッチに合わせたミッジサイズやそれに近い小さな

フライで攻略しよう！と思われる方が大勢いらっしゃいまして、この寒い季節が近づき始めますと、
下のような、お問い合わせを沢山いただきます。

「#18サイズ以下の小さなソフトハック用のハックル材でオススメはありますか？」というものです。
ソフトハックルパターンのハックルと言えば、パートリッジ、グラウス、ウッドコックが

定番かと思いますが、#18以下のサイズとなりますと、それらではストークが太すぎてキレイに巻き上げることが、

とても難しくなってしまいます。ヘンネックですと、いくらかはストークが細いので少しは楽かと思います。

ストークの太さ、それをナンとかして巻いたとしても、僕の感覚としては、ファイバーが太すぎて、

フックのサイズ感とのバランスが取れていないように感じてしまうんです。
それで魚が釣れないかと言われますと、けっしてそんなことは無いので、それはソレで有りだと思います。

「静かな水面」の僅かな水の動きでも、妖艶にファイバーが踊るフェザーと言えば、

クート（和名オオバン）が筆頭でしょう。しかし、現在は非常に入手の難しいマテリアルと

なってしまいました。稀に見かけますが高くて買えません（笑）

また、ミッジサイズに対応するには、コンプリートスキンが必要です ←　（ 完全に手が出ません。）

クートの代用品として使えるものは、ムアヘン（和名バン）とかウォーターヘン（和名 シリマセン m(__)m ）と

呼ばれるバンの仲間と、ジャックドゥ（和名 コクマルガラス）があります。
クートの価格高騰によって、ムアヘンもウォーターヘンも相場が上がり、お父さん達のお小遣いでは簡単に

買えるものではくなってしまいました。

そこで、ヨーロッパ圏を中心に、一気に注目され始めたのが、ジャックドゥです。フェザーの構造は、クートと

ほぼ一緒で、ファイバー同士が結束しない（ハックルにはウッテツケ ! ! ）タイプ。カラスの仲間のフェザーとは

思えない...

小さなフックサイズに対応出来るボディーフェザー・パッチが、￥1000以下で買える！！
（ ↑ コレ、一番大事です ）
、てなことで、小さなソフトハックル用には、僕は、この「ジャックドゥ」をお客様にオススメしています。

カラーは、ダークDUN、DUNに近いことも嬉しいですし、ファイバーに透明感があります。
弱々しくなびく、双翅目の脚っぽいのですよ。

画像のフライが、#18フックに巻いたジャックドゥ・ハックルのパターンです。
ストークは非常に細くて（#17/0のスレッドくらいです。）、柔らかく、巻きやすさも最高です。
本来ですと、ハックルは２回展くらいまでですが、これは敢えて、４回転も巻いてあります。
それでいて、このヘッドスペースの余裕です。

このパターンのレシピを一応、記載しておきます。
- Hook : #18 STD DRY

- Thread: 50D GSP

- Body : Striped Peacock NTL

- Thorax : Peacock Herl dyd RED
- Hackle : Jackdaw Body Feather (片側をムシったワンサイド・ファイバー)

ソフトハックルだけの為に、ムアヘン/ウォーターヘンCOMPスキンの購入は、僕には大冒険過ぎますので、
このジャックドゥー ボディーをオススメしている次第です。