久しぶりのブログ更新です。

Go toトラベルの効果なのか、ここに来て、やっと、完成フライのオーダーをポツポツをいただいております。
そのオーダーの殆どは、スイング系のスカジットパターンです。それも、ダーティーホゥが圧倒的に多いんですよ。北海道の本流ニジマスと、ニジマス中心のC&R河川用です。僕が、地元の本流や、荒雄川（宮城県大崎市）で、ニジマスとばかり遊んでいることを、ご存知のお客様ばかりですので、僕の大好きなダーティーホゥをオーダーして下さるんでしょうね。

僕の巻くダーティー・ホゥは、友人でもあり、このパターンのオリジネーターでもある、Mr. Skagit、 Jerry French氏のクローン的なフライで、それを、日本のニジマス用に僕なりに少しだけアレンジしたものと、パイン・スクイレルのゾンカーテープを使った、スカルピンをイメージしたものです。スクイレルを使った物も、構造的にはDホゥと同じです。

ラビットゾンカーを使ったパターンは、こんな感じ。

パインスクイレルを使ったスカルピンは、こんなイメージ


スカジット系パターンタイイングの必須手法にコンポジット・ループと言うものがあります。

ご存じない方の為に、簡単に説明しますと、「複数のマテリアルを一度にたくさん突っ込む、ダビング・ループ」です。

かなり強引な説明で恐縮ですが、イメージとしては、こんな感じです。^^;）
このループにナニを入れるかは、タイヤーそれぞれで違うと思いますが、僕の場合を書きますと、「ナチュラル系ダビング材」、「シンセティック系ダビング材、「フラッシュ系ファイバー」、「VOODOO系ファイバー」、「オストリッチハール」等々。
（近い内に、動画を作成して、ご紹介するつもりですので、興味と時間がありましたら、ご覧ください。）

こんなに多種多様なマテリアルをループに突っ込んで、ハックリングするわけですが、ここで手を抜きますと、水中でフライシルエットが

壊れて、一本の棒の用になってしまいます。マテリアルを重ねてループ処理することで、「ショルダー」と呼ぶ固いコブ（？）のような物が、

形成されます。
このショルダーがあることで、水中のフライは、水圧を受けても紡錘形のシェイプを保つことが出来ます。また、ショルダーには、もうひとつの役割があります。フライ後方に乱水流を作り、ゾンカー部が上下左右、複雑に、生命感を持った動きをすることを助けています。僕の最近のテストで、ゾンカー部後端に、1cmくらいの切れ目を入れた、” スプリット・テール ”（勝手に命名しています）にすることで、更に、良い動きをすることが分かってきました。

またまた、話がソレつつあります^^;）

今日、僕が言いたかったことは上でも書いた、「フラッシュ系ファイバー」、「VOODOO系ファイバー」のことなんです。
フラッシュ系マテリアルは、皆さんもご存知のように、クリスタルフラッシュ、フラッシャブー、ホログラフィックティンセル等、多種多様の商品が店頭に並んでいます。しかし、ナゼか、僕が好んでコンポジットループやサイドに使う、「クリンクル・ミラー・フラッシュ」が、日本の店頭にないんですよ。実際にショップを回ったわけではありませんが、ネットで、いくら検索してもヒットしないんです。「クリンクル...」は、Cascade Crest Tools社とVENIARD社が販売しているもので、北米スチールヘッダー御用達の人気商品です。下の画像のような、繊細、フラット形状で、横に筋が入ったようなフラッシュ材です。

クリンクル・ミラー・フラッシュ

そして、もうひとつが、「VOODOOファイバー」です。サラサラとした独特なフィルム質感で、他のシンセ・ファイバーとは全く違う水中の動きをします。こちらも、僕のスイング系パターンには、無くてはならない品。HARELINE DUBBING社とVENIARD社が扱っています。アメリカとヨーロッパを代表するマテリアルメーカーの商品なのに、どうして日本国内で流通していないのか... 　

画像の２つが無ければ、僕のダーティーホゥは成り立たないほど重要なんです。しかし、手に入らない...
ならば、他のマテリアル仕入れの際に、一緒に輸入しちゃえ❗ってことで、VENIARD社の商品を少ないながらも仕入れちゃいました。スイング系パターンをタイイングされる方で、ご購入希望の方は、下のリンク先から、お願い致します。今回は、僅かな数量しか取りませんでしたので、在庫切れの際は、ご容赦下さい。ご希望がありましたら、取り寄せ致しますので、お気軽に申し付け下さい。

こんな感じで、僕はダーティー・ホゥをタイイングしています。１時間に及ぶ長い動画ですが、皆さんの参考になりましたら、幸いです。