まず初回に何を書きたいかと申しますと、” AFS " ＝” アングルフィールド フライ サプライズ ” と云う、この屋号の由縁、経緯？、決定理由？、まぁ、そのようなことをボチボチと語りたいなぁ...と。

AFSは、宮城県 角田（かくだ）市に所在しています。所在と言っても実店舗があるわけでもなく、看板だってあるわけも無し。自宅の一角にマテリアル保管倉庫兼、タイイングルーム兼、フライ写真撮影（超）プチ・スタジオ兼・・・　といつまで ” 兼 ” が続くのやら（笑）と、

まぁ、狭いスペースの中で、やらせてもらっております。友人には、”サティアン”なんて呼ばれています。僕はマテリアル収集が趣味（？）で、ついでにタイヤーをしているような...そんな感じかなぁ〜　いやいや、コマーシャルタイヤーが本業です！！（強く言っておきますｗ）

ミッジから、ドライ、ウェット、ストリーマー、チューブフライ、スイング系、スキャンディ系、一部ソルトパターン、カープ用パターン、お客様からのご要望があれば、サクラマスのバケ釣り用毛鉤（この釣法は経験がありません。しかし、お客様から聞く限りでは、沖合の船からのサビキ釣り？みたいなものらしいです。）、スプーン（ルアーの一種です）に連結して使うヘアウイングストリーマー？のような、ウルトラカスタムまで、お引き受けしています。お断りしているのは、エリアフライ、バスバグ系、クラシックサーモン、オフショア・ソルトの、タイイングスキルや実釣経験が無く巻けないパターンです。

フライ１本を巻く時間は、必死に努力しても、流涙滲血（こんな４文字熟語ってあります？）の厳しい修行を積んでも、効率化しても、世界最高級のツール類に投資しようが、タイイング時間の短縮には限界があります。製作工程時間を短縮する方法はただひとつ、「人（タイヤー）を増やす」ことしかないのです。この僕が人を雇えるわけがありませんので、この唯一の方法は、もちろん不可。そうなると、材料費でコストダウン（←サラリーマン時代一番嫌いな言葉でした。フェラーリと大型クルーザーを所有する社長に言われても、全くモチベーションが上がりませんです、ハイ（笑））を目指すのみです。

マテリアルコストを下げる最も安直なアイディアは、” 仕入ロットを大きくすること ” です。僕は、直ぐにそれに走りました。上述したジャンルのフライを巻くためのマテリアル・ストック量は膨大なものになります。仕事と言えども、自分一人では使い切れない量になる事が多々発生します。「そうであれば、マテリアル屋もやって、ご希望の方にリーズナブルな価格で提供することが、日本の、いや、世界のフライフィッシングのためじゃないか？」。これまた、安直愚案ではありますが、そんなこんなで、今の AFSがあるわけです。長いこと、タイヤー目線でいろいろなマテリアルを見て、触れてきた経験から、良い物、悪い物の目利きが出来ます。それだけが、僕のスキル資産かもしれません。マテリアルが良質、均質であることは、フライを効率よく、美しく巻き上げる最短コースでもあるわけです。

「今日の本題は、何でしたっけ？」な、くらい、途方も無くかけ離れてしまいましたので、本題に戻ります。

AFSの後ろ部分、 ” フライ サプライズ ” の意は説明の必要は無いですよね。まさか、” ビックリ フライ ” の意味だと思う方はいらっしゃらないでしょうから。謎は、” アングルフィールド ” です。屋号決定で一番悩んだ部分でもあります。” アングルフィールド ” は、” Angle ” と ”Field ” の２語を強引にひとつにした、地名を表す、僕の造語です。

AFS所在地は、前述したように、角田市です。 ” 角 ” と ” 田 ” の二文字からなる、宮城県で一番人口の少ない田園市。この漢字二文字に、英単語を割り当てたのです。

 ” 角 ” は、角度を意味する＝ " Angle "に。いわるゆ ” アングル ” です。ここで幸いなことに、Angleの動詞意味に、” 魚釣りをする ” との意味もあって、これ以上のラッキーは有り得ないように思え、” 田 ”はそのまま " Field " を当て、Anglefield ＝ " 魚釣りフィールド "という街かエリアを意味するような素敵過ぎる（僕だけでしょうがｗ）一語が出来上がりました。口語で言うAngle には、腹黒いたくらみ の名詞意もありますが、くれぐれも、誤解無きよう、お願いして、第一回目のブログ記事を締めさせていただきます。